高野山真言宗 準別格本山 飯盛山仁王院 青蓮寺  
 
 
      
 
  青蓮寺には、JR大船駅よりバス津村鎖大師下車または湘南モノレール西鎌倉駅下車徒歩8分、県道304号側へ出て赤羽交差点を通過し西鎌小学校前交差点から右カーブの下り坂、青蓮寺の切通しをぬけると左側に生垣があります。本堂や鐘楼の屋根が見え山門前に出ます。青蓮寺付近はかつて細い山道(旧江ノ島道)しかなかったので青蓮寺前の県道304号の開通に先立ち1957年(昭和32年)に切通しを完成させ車も通れるようになりました。

青蓮寺は、弘化10年(819)東国を巡錫していた空海(弘法大師)が、鎌倉の地(青蓮寺の裏山)で七日間の護摩の秘法を修行していたときに、美しい天女(江の島の弁天様)が現れて護摩の助法や斎食の給仕など力を貸してくれました。
大師が無事に修行を終えたとき、天女は一粒の仏舎利を大師に託して池に姿を消してしまいました。その仏舎利を密教の法具である五鈷に納めて一夜を過ごし、翌朝目を覚ますと、池に青色の美しい蓮の花が咲きほこっていたと伝えられます。

飯盛山仁王院青蓮寺の寺号は、その故事に因んでいます。
寺の開山は、空海(弘法大師)、中興開山は寛正元年(1460)に亡くなった善海といわれています。江戸時代は、法談所で関東檀林三十四院の一つとされていました。現在は、高野山真言宗の準別格本山となっています。
   
宗派 高野山真言宗
山号院号 飯盛山仁王院 (はんじょうざんにおういん)
寺号 青蓮寺 (しょうれんじ)
創建 弘仁十年 (819)
開山 弘法大師 中興開山・善海
本尊 弘法大師空海 鎖大師 (くさりだいし)
     
みどころ・・・・・

   一年中、花木や草花の咲いているお花のお寺との印象がありますが、「南無大師遍照尊」と書かれた奉納旗と石仏が境内のあちこちで見られ、ここが清浄な地であることが伺えます。

鎖大師
   弘仁7年(816)嵯峨天皇の命により弘法大師が諸国行脚の旅に出る時、天皇との別れを惜しんで、等身大の像を鏡に向かって作り、着ていた衣服・法衣・念珠・五鈷などをつけ、天皇に献上したといわれています。  天皇が亡くなった後、大和(奈良県)の岡寺に移され、さらに後に鎌倉鶴岡八幡宮に移され、等覚院の蓮華定院に安置されました。明治維新の神仏分離の時、八幡宮の所属する近くの松源寺に移され、その後寿福寺を経てこの青蓮寺に移されたと伝えられています。 鎖大師は、関節が動くようになっており、目は玉眼、爪は水晶で造られており、鎌倉時代の貴重な裸形彫刻として重要文化財に指定されています。

寶積院
   青蓮寺には、江戸時代2つの塔頭(たっちゅう)寺院、寶積院と東福院がありました。塔頭寺院とは、お寺の中にあるお寺を意味します。その1つを再建したのが、この手広山 寶積院 薬王寺です。
青蓮寺は、室町時代には、亀山天皇の孫に当たる尊賢法親王が住職を務められ、安土桃山時代の天正19年(1591年)に徳川家康から所領をもらう程に力のある寺でした。寺領は、直径500メートルから800メートルの円が書けるほどあったと言われています。青蓮寺に力があったため、江戸幕府の政策として青蓮寺から力を削ぎ、その力を分割する為に創られたのが寶積院であったと言われています。本尊の薬師如来は、江戸時代に安置されていた仏像で、左手に薬壺(やっこ)を持ち、右手は施無畏(せむい)の印を結んでおられます。施無畏の印とは、人の心から恐れる気持ちを取り除く意味があり、病を癒し恐怖を取り除いてくれる仏さまです。阿弥陀如来の西方浄土に対して、薬師如来は東方浄土を現します。

五輪塔童子
   萬霊(ばんれい)供養と諸祈願成就のために建立され、商売繁盛や勝負運、健康運、恋愛運などをもたらすとされ、手で触れながらお願い事ができます。
彫刻家で東京芸術大学大学院教授の籔内佐斗司氏によって制作された鎌倉では初めての童子像です。

札所 : 関東八十八ヶ所霊場 第五十九番札所

札所 : 東国新四国八十八ヶ所霊場 第八十八番結願札所
     
札所 : 相州二十一ヶ所霊場 第一十九番札所 
寺宝

◇本尊木造弘法大師坐像
 (国重要文化財)

◇大壇・礼盤  (国重要文化財)

◇金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅
(市重要文化財)

◇八祖大師像  (市重要文化財)

◇銅造観音菩薩立像  (市重要文化財)

◇木造十一面観音菩薩立像(鎌倉時代)
(市指定有形文化財)

◇愛染明王像(鎌倉時代)

◇不動明王像(南北朝時代)

◇五智如来〔大日如来・阿閦如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来〕
(室町時代)

◇歓喜天(江戸時代)

◇如意輪観音像(鎌倉時代)

◇薬師如来像・日天・月天・十二神将像
(江戸時代)

◇弁財天(江戸時代)  
           
住所 鎌倉市手広 5-1-8
電話 0467-31-1352
交通 JR大船駅・JR藤沢駅・小田急藤沢駅より
バス津村鎖大師下車
拝観時 ~17時まで
拝観料 無料
HP http://kusaridaishi.jp/
地図  
 
主な行事  
                       ○印は、本尊「鎖大師様」ご開帳日です。

1月1日から
3日間
「元朝護摩」 午前11時と午後2時 一日二回 護摩法要を受けられます 

1月21日  「初大師」午後1時より
「大般若経転読護摩法要」 

  4月8日  「花まつり」 お釈迦様の誕生日 

4月第3土曜  鎖大師正御影供大祭法会」 

  6月15日  「青葉まつり」 お大師様の誕生日 

8月16日  「施餓鬼法要」午後1時よりご先祖様ご供養する法要 

12月21日  「納め大師」 

12月31日 「古いお札のお焚き上げ法会」 午後10時より
「除夜の鐘」 午後10時40分から「撞き始め」 

  毎月1回 写経があります。

 
鎌倉花姿

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