腰越エリア

片瀬 常立寺
(じょうりゅうじ)


龍口山 常立寺

片瀬は戦後、藤沢市となったが、それまでは鎌倉郡であり交通の要所である。
かつては固瀬と書かれたこともあった。
片瀬は、片側が海で片側が山であったことに由来するという。
この常立寺は龍口寺の輪番の一つ、常立寺には元使塚がある。
元は、正元元年(1259年)高麗を属国とし日本を征服しようとした。
たびたび日本との交渉があったが文永11年ついに蒙古は日本に襲来した。
建治元年(1275年)4月に元使、杜世忠ら4人と朝鮮の通訳1人が
長門室津に着き、国書を携え、時の執権北条時宗に、元への服従を迫った。
北条時宗は、断固これを拒否し返書どころか元使らを龍ノ口刑場にて処刑してしまった。
当時火薬の知識のない日本は元に苦しめられたが幸いにも文永、弘安の蒙古襲来の二度とも
思わぬ大風により難をのがれた、これを当時は神風が吹いたといった。
後に武蔵野国法華寺の日豪は、元使塚と利生寺という寺跡を知り、
供養するため常立寺を建立した。


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