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妙隆寺
(えいしょうざん みょうりゅうじ)

日蓮宗   叡昌山妙隆寺   創建  至徳二年(1385年)    開山  千葉胤貞

本尊  日蓮上人 

かまくら子ども風土記(上巻)P107〜P108
  妙隆寺  
    辻説法跡を過ぎて北側に行くと、小町大路のほぼ中央の西側に、日英上人の建てたと
いわれる妙隆寺があります。この寺は二代目の日親上人のころに大変栄えたそうです。
  日親上人は千葉県のうまれで、二十一歳のとき、仏の教えを広めるためには苦しみに
負けないように修行をしなければならないと考え、百日間水を浴び経を唱えました。
それから、毎日一本ずつ自分の指のつめを抜きとって、出てきた血で墨をすり、十戒の
曼荼羅をかきました。寺宝の爪切り本尊とはそれだといわれています。そして、熱い湯
の中に手を入れて、湯のさめるまで経を読みました。この寺の境内に日親上人が修行し
たという「血の池」があります。
  その後、京都で将軍足利義教に「立正安国論」という意見書を出して、政治の悪いや
りかたを直させようとしましたが、反対に捕らえられて、何回もきびしい責めをうけ、
最後に焼けたなべを頭にかぶせられるという苦しい罰を受け、鍋かむり日親といわれまし
た。それでも熱心に教えを広めたといわれています。境内に日親上人の石像があり、本
堂には、日蓮・日親上人像、釈迦如来像などがあります。
 
     
     
     
 

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