市街中心部 二階堂 金沢街道エリア | 順路 宝戒寺 |
かまくら子ども風土記(上巻)P107〜P108 | ||||
妙隆寺 | ||||
辻説法跡を過ぎて北側に行くと、小町大路のほぼ中央の西側に、日英上人の建てたと いわれる妙隆寺があります。この寺は二代目の日親上人のころに大変栄えたそうです。 日親上人は千葉県のうまれで、二十一歳のとき、仏の教えを広めるためには苦しみに 負けないように修行をしなければならないと考え、百日間水を浴び経を唱えました。 それから、毎日一本ずつ自分の指のつめを抜きとって、出てきた血で墨をすり、十戒の 曼荼羅をかきました。寺宝の爪切り本尊とはそれだといわれています。そして、熱い湯 の中に手を入れて、湯のさめるまで経を読みました。この寺の境内に日親上人が修行し たという「血の池」があります。 その後、京都で将軍足利義教に「立正安国論」という意見書を出して、政治の悪いや りかたを直させようとしましたが、反対に捕らえられて、何回もきびしい責めをうけ、 最後に焼けたなべを頭にかぶせられるという苦しい罰を受け、鍋かむり日親といわれまし た。それでも熱心に教えを広めたといわれています。境内に日親上人の石像があり、本 堂には、日蓮・日親上人像、釈迦如来像などがあります。 |
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