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教恩寺
(きょうおんじ)

時宗藤沢清浄光寺末  中座山大聖院教恩寺    創建  延宝六年(1678年)    開山  知阿上人

本尊  阿弥陀如来三尊 

かまくら子ども風土記(上巻)P139
  教恩寺  
     教恩寺は昔、材木座の光明寺境内の山ぎわにあったということですが、今は大町
四ツ角の北から左に少し入った、住宅街の中(もとの米町)にあります。ここには
光明寺の末寺の善昌寺がありましたが、いつのころから廃寺になっておりました。
延宝六年(1678年)貴誉上人が、光明寺境内から教恩寺を現在の大町に移したの
です。
  鎌倉時代のもので運慶が刻んだものといわれている本尊の阿弥陀如来は、平家が滅
亡したとき、平清盛の子重衡が捕らえられて、鎌倉に連れてこられましたが、頼朝
が一族の冥福を祈るようにと重衡に与えた本尊だといわれています。重衡はこの阿
弥陀如来を深く信仰しました。教恩寺は時宗で、開山は知阿上人、開基は小田原の
北条氏康といわれ、北条の創立した寺ではないかといわれています。
 先年、教恩寺の境内から古銭がいっぱいはいった古い壷が出土しました。この古
銭は中国の宋や明の時代の銅銭で、鎌倉時代や室町時代にこれらの銅銭を日本で使
っていたことが知られる貴重な資料です。
 
         
 
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