鶴岡八幡宮 献詠披講式


献詠披講式
鶴岡八幡宮舞殿
2012.03.25

披講とは詩歌に曲節をつけて詠み上げることで、本来、和歌は披講することを前提としています。披講の諸役には読師(どくじ)・講師(こうじ)・発声(はっせい)各1名、講頌(こうしょう)4名があり、読師は司会役、講師が全句を節をつけずに歌を詠み上げた後、発声の先導によって講頌が唱和する、という形式で行われます。
披講は平安時代より宮中に伝わってきた古式ゆかしい行事ですが、鎌倉時代の鎌倉においても源頼朝公が花見の宴を催した際に、管弦詩歌の儀を行ったという記述が『吾妻鏡』に見られ、また源実朝公に至っては家集『金槐和歌集』を遺すほど和歌に精通し、文人将軍として知られています。
このような故事をもとに、鶴岡八幡宮では、春3月の最終日曜日、舞殿において「献詠披講式」を執り行います。鶴岡八幡宮の披講式はご神前に和歌を献詠する神事として執り行われ、披講の諸役は宮中歌会始披講会の先生方の指導を受けた鶴岡八幡宮の神職が、武家の都・鎌倉の歌会に相応しく直垂に引立烏帽子という出立ちで務めます。披講される和歌は毎年、実朝公の1首、他は公募に依ります。(鶴岡八幡宮祭りの意味より)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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