大聖歓喜天供


大聖歓喜天供
大聖歓喜天堂
宝戒寺
2013.05.23

天台宗金龍山釈満院円頓宝戒寺、鎌倉のお花のお寺・梅の花や萩の花でも有名です。
5月22日の徳崇大権現・大般若転読、本日23日大聖歓喜天供、24日は正五九護摩供と法要が続きます。ご本尊は子育経読地蔵菩薩(国重文)です。

今回の取材は【大聖歓喜天供】。本堂に向かって右手奥に大聖歓喜天堂があり、国宝の【大聖歓喜双身天王】(歓喜天・聖天様)秘仏として厨子の中に安置されています。その厨子の右側には十一面観世音菩薩立像が祀られています。歓喜天が十一面観世音菩薩の功徳によって善神として仏教に取り入れられ観自在菩薩の権化身であるために歓喜天の傍には必ず十一面観世音菩薩(聖天尊本地仏)を祀ることになっているのです。

お厨子の前で天台宗のお経が唱えられ、法要が終わるとご住職様より歓喜天や堂内に祀られている仏像、供物についてお話がいただけました。
歓喜天について、願いごとはしても良いけれど、お願いの仕方によっては、良い場合もあれば悪い場合もあるという。国宝の歓喜天は見ることは出来ませんが、私が以前鎌倉国宝館で青梅聖天巨福呂坂町内会管理の歓喜天の像を拝見したとき、顔の辺りは象の形をした象頭人身の形像が向かい合っている、なんとも珍しい姿のものでした。

お供えには二股の大根(聖天二又大根守りもなっている)、もう一つ歓喜天の供物として歓喜団(かんぎだん)といい歓喜天が砂金袋を手にしているのでそれを模して作られた巾着の形をしたお菓子です。中は餡が入っていますが外側は油で揚げてあり少し硬いですが美味しいです。この巾着の図柄は宝戒寺さんの堂内外で目にします。探してみてください。

下の写真は、お堂に入る前に【塗香】というお清めがあります。僧侶の持つ塗香入れから少量の塗香を左手にいただき、右手の人差し指と中指に少しつけ、口に運び、次に香を両手に擦り、その手で胸やお腹あたりに両手で塗り清める作法の一枚です。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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