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壽福寺
(じゅふくじ)

臨済宗建長寺派   亀谷山壽福寺  創建  正治二年(1200年)  開山  栄西

本尊   宝冠釈迦如来

かまくら子ども風土記(上巻)P146〜P147
  寿福寺   
    鎌倉駅から今小路を北へ十分近く歩くと、左側に寿福寺があります。山号を亀谷山といい、鎌倉五山第三位の臨済宗の寺です。背後は源氏山で、この付近はもと源義朝の屋敷のあった所でした。頼朝は鎌倉にはいってから、この父ゆかりの地に幕府を建てようとしたのですが、この地が狭いのと、すでに岡崎義実という武士が義朝を弔って小さなお堂を建てていましたので、頼朝はここに屋敷を建てることをやめて大倉に造り、鎌倉幕府としたのです。後に、政子は夫の意思を継いで、栄西を開山としてここにお寺を建てました。栄西は茶の苗を初めて中国から持ち帰った有名な坊さんです。栄西が書いた「喫茶養生記」という本が今でも寺の宝物になっています。
  寺の本堂に立ち入ることはできませんが、ここにある本尊の釈迦如来は籠釈迦といわれ、そのわきにある大仁王の像はもと鶴岡八幡宮にあったものです。
  山門前から左のこみちを登ると、墓地があり、明治時代の外務大臣として有名な陸奥宗光、俳人の高浜虚子、作家の大仏次郎などの墓があります。
この山側にはやぐらが二つ並び、一つは源実朝、一つはその母政子のものだといわれています。その中にあるのはともに供養の五輪塔ですが、実朝のやぐらには唐草のような模様がみられるので「からくさやぐら」とか「絵かきやぐら」といわれます。 
 
         

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