かまくら子ども風土記(上巻)P124 | ||||
別願寺 | ||||
大町の四つ角から名越の方へ向かってしばらく行くと、左側に稲荷山という山号の別願寺があります。もともとは能成寺といい真言宗の寺でした。弘安五年(1282年)住職の公忍上人が一遍上人の弟子となり、名を覚阿と改めたとき、真言宗を時宗に(遊行宗ともいう)改めて、寺号を別願寺と変えました。したがってこの寺の開山は覚阿上人ということになっています。現在、藤沢にある遊行寺はこの時宗の総本山です。室町時代に足利氏が代々深く信仰した寺で、本尊は阿弥陀如来です。なお、境内には足利持氏の供養塔といわれる、鎌倉時代のりっぱな石造りの宝塔があります。 | ||||
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