極楽寺 長谷エリア 順路 御霊神社

甘縄神明社
(あまなわしんめいしゃ)
  かまくら子ども風土記(上巻)P207〜P208  
  甘縄神明社  
    観音前の十字路を東に二百メートルほど歩くと長谷消防署があります。そこを左に曲がると奥に甘縄神明社があり、もとは神明社とか、神明宮と呼ばれていました。
  この神社は長谷の鎮守で、天照大神などがまつられています。今から約千二百年以上も前の和銅年間(708年〜715年)に、当時鎌倉の豪族であった染谷太郎大夫時忠が、天照大神をおまつりしたのだと伝えられ、八幡太郎義家もここで生まれたといわれています。また、頼朝がよくこのお宮にお参りにきたことが鎌倉時代の本に書いてあり、伊勢別宮ともいわれ、古くから信仰されていたことがわかります。
  甘縄という名の「甘」は海女のこと、「縄」は漁の縄を意味しているのだろうという人もいます。また、長谷は一漁村であり、その漁師たちが深く信仰したので海女が訛って甘縄となったものという人もいます。
  神明社の裏手の山は御輿嶽(見越嶽)といいますが、この名は古くから歌などによまれています。
 
         

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