かまくら子ども風土記(上巻)P188 | ||||
千手院 | ||||
光明寺の総門から山門に向かって左手に千手院、右手に蓮乗院があります。 千手院は光明寺の支院で千手観音が本尊です。 かずかずの のぞみもとむる もろびとの ねがいをはたす ちかいぞきく の歌があります。 光明寺が大壇林(仏教の最高の学問をおさめる所)であったとき、方々からたくさんの学僧が集まって来ました。千手院はその学僧たちの修行の道場となり、代々の住職はその学僧たちの指導者でした。しかし、江戸時代のなかごろからは学僧の数も少なくなったので、住職は近所の子供たちに読み書きそろばんを教える、いわゆる寺子屋となったのです。境内には寺子屋学習の記念碑があって、 春もやや 景色ととのう 月と梅 の芭蕉の句が刻まれています。 |
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