御鎮座記念祭

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御鎮座記念祭
鶴岡八幡宮
2009.12.16
  この祭典に行われる御神楽は当宮の創建当初より伝わるもので、800年余りの歴史をもっています。
古くは源頼朝公の先祖である源頼義が、奥州平定後鎌倉へ帰り、源氏の氏神である石清水八幡宮を由比郷鶴岡(現在の材木座付近)へ勧請し、後に頼朝公が源氏旗上げの際、現在の地へ遷祀しました。
  ところが、建久2年(1191)、町屋から火災が起こり、社殿はことごとく焼失してしまい、頼朝公は直ちに復興に着手し現在の姿になりました。
建久2年11月21日の遷宮の日、頼朝公は束帯、帯剣の正装で参列し、「吾妻鏡」には「好方、宮人曲を唱し、頗る神感の瑞相あり」と記されているように、この遷宮の秘儀には京都より伶人、多好方を招いて奉仕させました。
この日に因み、現在では太陽暦に換算して、12月16日に御鎮座記念祭を執行しております。夕刻5時の本宮での祭典の後、舞殿北庭でその当時唱えられた「宮人曲」を復元して神楽が奏され、舞楽「人長の舞」も奉奏されます。
  浄暗の中、かがり火に映える舞姿はまことに優雅で、800年前の幽玄な世界が偲ばれます。鶴岡八幡宮御鎮座記念祭説明文より
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